原価高騰の向かい風を「みんなの力」で乗り越えた食品製造業の取り組み
近年の原材料費や包装資材の値上がりは、食品製造業をはじめ多くの事業者様にとって頭の痛い問題です。そんな厳しい外部環境の中、ある食品製造業の企業様で「包装材の原価が上がったにもかかわらず、粗利がしっかり向上する」という素晴らしい成果が生まれました。
この結果を引き寄せたのは、社長の一方的な指示ではなく、現場のメンバーが一丸となって取り組んだ地道な工夫と、代表・溝部による「社員様向けの財務勉強会」でした。
「社長だけで経営しているわけじゃない」社長の想いと財務勉強会のスタート
「会社のお金の流れを正しく理解し、気づきを得て、一緒に成長していきたい」
そんな社長の想いから、工場長や店舗の店長をはじめとするリーダー層が集まり、およそ2ヶ月に1回の財務勉強会が始まりました。
参加メンバーの半数は女性社員の皆さんで、手作りの会場準備など非常にアットホームな雰囲気の中でスタートしました。
勉強会では、数字の難しさを取り払い、大切なポイントをじっくり紐解いていきました。
- 自分の給料はどこから出ているの?
「給料の源泉は売上ではなく『粗利(売上総利益)』である」という根本を共有。「売上よりも、粗利が大事!」という意識を皆で育みました。 - BS(貸借対照表)で見えるお金の流れ
損益の数字だけでなく、会社はどうやってお金を調達しているのか、在庫からお金に変わるまでの仕組みはどうなっているのか等を、BSをわかりやすく図式化し、皆で学びました。
はじめは受け身で静かだった参加者の皆様ですが、回数を重ねるにつれて数字や経営そのものに興味を示すようになり、活発に意見やアイデアが飛び交う場へと変化していきました。
「従業員からのアイデア出し」現場から生まれた自発的な工夫
お金の流れや「意志と意図を持って業務にあたる大切さ」を理解した現場のメンバーは、自発的に自分の持ち場でできる工夫を考え、行動に移し始めました。
- 社長の大号令による「整理整頓・清掃」の徹底
- 「使ったらしまう」「原料は使い切る」という基本の徹底
- 棚の置き場や配置を見直し、無駄を減らす作業環境づくり
- 使い切るタイミングを見極めた厳選仕入れと発注管理
限られた社内資源をどう活かし、どのようにして手元の利益を増やすかという点について、現場のメンバーが主体的・真剣に捉え、提案し合う文化が根付いていきました。
成果:向かい風の中でも「粗利率1.2%改善」と深まった社員の自信
包装材の上昇という向かい風の中でも、日々の小さな積み重ねを続けた結果、粗利率が1.2%向上するという明確な数値となって表れました。
何より大きな成果は、「社員さんたちが自分たちの力で結果を出し、大きな自信を得たこと」です。社長が行き先を示し、皆で行き方を工夫してゴールを目指すという、温かく強い組織体制が1年で築かれました。
当社の社員向け財務教育について

当社では、経営者様へのサポートだけでなく、社員様一人ひとりが前向きに学べる財務教育に力を入れています。
- 財務のプロが分かりやすく伝えることで、数字への苦手意識がなくなり意識レベルが変わる
- 「自分の工夫が会社を良くする」と気づき、自発的に動く社員が育つ
- 1年間でしっかり数字に表れる体制とチームワークが育つ
社員に経営の魅力や粗利の重要性を理解してもらいたい、現場から自発的なアイデアが発信される強い組織体制を構築されたいとお考えの経営者様、お気軽にご相談ください。